イタリアでも本格販売の開始?
イタリアのローマに "REGINA ELENA NATIONAL CANCER INSITUTE" という病院があります。日本語に訳せば「クイーン・エレナ国立がん研究センター (IRE)」ということになります。
この病院は 1933年に創設され、その後もがん研究においてイタリアをリードする基幹病院であり続けています。
また、この病院は消化器内視鏡領域において、世界保健機関 (WHO) のレファレンス・センターにもなっており、この領域においては、イタリアのみならず南ヨーロッパを代表する医療機関と言えるでしょう。
さて、この IRE から代理店である M.G. Lorenzatto に対して、 今年の9月6日付で、PuraStat 3ml が30セット注文されています。(なぜかイタリアでは、この手の注文に関する許可書や注文書がネット上に流出しますので、関係者以外でも確認が出来たりします)
額としては 日本円で100万円弱とそれほどでもありませんが、イタリアにおける基幹病院での注文は、今後の販売プロモーションにおいて、大きな武器となるはずです。
イタリアでは PuraStat の販売は、昨年より地方都市からスタート、最近ではトリノなどの中核都市での販売も始まっていますが、ついにイタリアの首都であり、最大の人口を有する大都市でもあるローマでも、その販売が開始されたことになります。
また、この注文書には PuraStat の効能として、「術中止血」だけではなく「後出血予防」もしっかりと書かれており、今回の購入が「後出血予防材」としてのものでもあることが明確にされています。
イタリアは入札制度の延期などの事情もあり、ドイツやイギリスと比べて PuraStat の販売開始は遅れに遅れていましたが、「後出血予防材」としての販売は、その他の地域と大きな差はなく始まったと言えるのではないでしょうか。
後出血予防材としての市場は術中止血材の市場の数十倍。本格販売が始まれば、売上の加速が期待できます。
ドイツからイギリス、そしてイタリア。 PuraStat の販売は順調な拡大を見せています。後は、3番目の大市場であるフランス。さらにオランダとスペインへと、ここは FUJIFILM さんに、その卓越した販売力を見せていただきたいところですね。
《ちなみに、資料のアドレスです。https://www.ifo.it/wp-content/uploads/2019/09/Determinazione706del06.09.2019.pdf お調べになる際は自己責任でお願い致します。》